短編怖い話 短編怖い話「押し入れ」 大学生の頃、俺は古いアパートに住んでいた。 築年数はかなり古かったが家賃が安かったので気にしていなかった。 ただ一つだけ変なことがあった。 夜中になると押し入れから、 「コン…コン…」 と小さな音が聞こえる。 最初は木が軋む音だと思っていた。 だが毎晩、ほぼ同じ時間に鳴る。 気味が悪くなって大家に聞くと、 「気にしなく...
短編怖い話 短編怖い話「夜の保健室」 その学校の保健室には、昔から変なルールがあった。 「夜に体調が悪くなっても、絶対に保健室には行かないこと」 理由は誰も教えてくれない。 でも、破った生徒はいた。 ある日、夜の補習を受けていた生徒が、急に頭痛と吐き気に襲われた。 先生はもう帰っていて、校舎にはほとんど誰もいない。 仕方なく、保健室へ向かう。 ドアには「使...
短編怖い話 短編怖い話「一番奥の個室」 その学校の女子トイレには、昔から一つだけ使われない個室があった。 一番奥。扉が少し歪んでいて、鍵も壊れている。 でも理由ははっきりしない。 「入るとよくないことがある」 それだけが噂だった。 ある日、昼休みに遅れてトイレに入った生徒がいた。 個室はどこも空いていて、問題はなかった。 ただ、手を洗っているとき気づく。 水...
短編怖い話 短編怖い話「壁の向こうの住人」 深夜2時。一人暮らしの大学生が、古いアパートでレポートを書いていた。 その部屋には、少し変なところがあった。押し入れの奥に、なぜか小さな引き戸があるのだ。 不動産屋に聞いても、 「昔の建物なんでねぇ。使わないでください」 とだけ言われた。 最初は気にしていなかった。でも、住み始めて3日目の夜。 ──コン。 押し入れの奥...
短編怖い話 短編怖い話「閉店のアナウンス」 高校時代、ショッピングモールで清掃バイトをしていた。 閉店後の館内は妙に静かで不気味だった。 ある日、終業間際に館内放送が流れた。 「お客様にお知らせします」 いつもの閉店アナウンスだ。 だがその後の内容が違った。 「まだ1名お帰りになられていないお客様がいらっしゃいます」 清掃員たちは顔を見合わせた。 迷子か何かだろ...
短編怖い話 短編怖い話「早めのただいま」 小学生の頃、親が出かけてて一人で留守番してた。 夜になって少し怖くなったから、母に電話した。 「いつ帰ってくるん?」 母は笑って言った。 「もうすぐ帰るよ」 安心してテレビ見てた。 しばらくしたら玄関の鍵が開く音がした。 ガチャ。 母が帰ってきた。 「ただいまー」 いつもの声やった。 安心して玄関まで走って行こうとした...
短編怖い話 短編怖い話「私が知らないおじさん」 小学生の頃、母によく言われていた。 「知らない人について行ったらいかんよ」 ある日、学校から帰る途中、公園の前で知らないおじさんに声をかけられた。 「○○くんやろ?」 なんで名前知っとるんやろと思った。 少し警戒してたら、おじさんが笑った。 「覚えてないかー。小さい頃、何回も会っとるんやけどな」 結局気味悪くて、そのま...
短編怖い話 短編怖い話「見えてはいけないもの」 大学生のダイキは、退屈しのぎに地図アプリの「ストリートビュー」で、自分の地元を眺めていた。 画面をタップしながら、懐かしい通学路を進んでいく。 ふと、昔からある不気味な空き家の前で、画面がカクついた。 その空き家の2階の窓に、人影のようなものが映り込んでいる。 ストリートビューでは、通行人の顔には自動でモザイクがかかる...
短編怖い話 短編怖い話「深夜の訪問者」 大学生の頃、古いアパートに住んでた。 夜中の2時くらいだったと思う。 急にインターホンが鳴った。 「ピンポーン」 こんな時間に誰だと思って、無視した。 数秒後。 また鳴った。 「ピンポーン」 ドアスコープを覗いた。 誰もいない。 廊下は薄暗くて、人影もない。 イタズラかと思って、その日は寝た。 次の日も、また同じ時間。...
短編怖い話 短編怖い話「雨の日の訪問者」 大学を卒業した春。 涼太は、祖父が残した古い家を管理するため、しばらく田舎で暮らすことになった。 山に囲まれた小さな集落だった。 住人はほとんど老人ばかりで、夜になると驚くほど静かになる。 引っ越してきた初日の夜。 近所の老婆が訪ねてきた。 「夜中に、窓を叩かれても開けちゃいけないよ」 唐突だった。 「はぁ……」 「返...