
祖母が亡くなり、実家の倉庫を整理していた時のこと。
古いアルバムが大量に出てきた。
幼少期の写真。
運動会。
七五三。
懐かしく見ていたが、一枚だけ妙な写真があった。
家族写真だった。
父、母、姉、俺。
そこまでは普通。
でも、一人多い。
知らない女が写っている。
20代くらい。
白い服を着て、家族みたいに自然に笑っていた。
気味が悪くなって母に聞いた。
「この人、誰?」
すると母の顔色が変わった。
「……それ、どこにあったの?」
質問に答えない。
父も写真を見るなり黙り込んだ。
嫌な空気になり、それ以上聞けなかった。
その夜、気になってもう一度写真を見た。
今度は違和感に気づいた。
全員カメラ目線なのに、
その女だけ、こっちを見ていない。
視線がズレている。
写真の外側を見ている。
なんとなく嫌になって、視線の先を指でなぞった。
俺の真後ろだった。
その瞬間、後ろの廊下で、
「カタン」
と音がした。

