
俺の体験した話なんだが、俺の地元はすげー田舎でお祭りだとかクリスマスで家の装飾がすごいとかそんなことだけで
ニュースに取り上げられるくらいなんもねえのよ
ある時少しでかいスーパーみたいなとこで
お化け屋敷開くってなって当時4,5歳だった俺は親父に連れて行かれて
「度胸試しだ」みたいなこと言いながら一人でお化け屋敷に入らされたのさ
めちゃくちゃ怖くてどうしていいかわからなくなったのよ
すげー泣いて進めなくなってたら後ろから急に
「一人?大丈夫?」
っておじいちゃんが声かけてきてそれに一番驚いて腰抜かして
おんぶして出口まで連れてってくれたのよ
すげえ優しくて「大丈夫だからね怖くないよ」ってずっと言ってくれてた
出口出たらもちろん地元のニュースキャスターみたいなのがいて
「こんなに小さな子も一人で入れてすごいですね〜」
なんて言ってんのよ。俺おじいちゃんに助けられたのに
だから「おじいちゃんに助けてもらって怖くなかったよ」
って子供ながらに感謝を伝えた。
その後親の所にスタッフが話に行ってて
帰りに親父に褒めてもらえるなんて期待してたら
お化け屋敷の話はせず「今日の夜は何食べたい?」とか
全然違う話をしてきたんだ
お化け屋敷怖かったよって言っても
「そうだよないやでも母ちゃんのほうが」みたいにはぐらかされた
怖い話しようってなってふと思い出したんだよ。今まですっかり忘れてたのに
俺の人生怖い経験なんてお化け屋敷くらいだったからな
もちろん話したがあんまり怖くないからか皆の食いつきは悪かった
その時話したこともないくらい無口なB美が口にしたんだよ
「あそこ私も入ったことあるよ」
俺は食いついた。スベったのが嫌だったから、
「めちゃくちゃ怖かったよな!?真っ暗で前も見えねえ中
急に人が横切ったり窓の外で人が落ちていくのが見えたり子供の俺らには早すぎたよな〜」
「え?Tマートだよね?Oさんところが作ったお化け屋敷だよね?」
「そうだよ!リアル過ぎて怖すぎたわ〜」
「…皆気づいてるよね?俺くん落ち着いて聞いてね
あそこ子供向けに作られたお化け屋敷で
大人の人が布かぶって段ボールの仕切りで作られてて
少し暗い場所で脅かせてくるだけだったよ
しかも子供が入っても一分くらいで終わっちゃうような短いところだよ
私そこ作るとき手伝いに行ったし覚えてるし写真もある。
別のところと勘違いしてる?」
そんなはずない。こんな田舎で大きな建物でその名前あそこしかない
皆頷いてる中俺だけが否定した。
中学でまた同じように怖い話しようってなってまた同じ話をした
だが皆はTマートなんて聞いたことあるレベルだったから
B美の話してた内容を当時から知ってる人なんて一人もいなかった
でもやっぱり「俺くんの話怖い話か?」なんて言われるもんだから
ついついB美に言われたことも話して
「俺違うとこにいたんだよ可笑しいよな〜」なんて冗談言って笑ってたら
気味悪がった数人が調べてみようとのことで放課後学校のPCで調べることにした
いろいろ検索してもうまく出てこなかったのだが引っかかってる事がある
田舎だから高い場所がなくて飛び降りの名所になってたから取り壊されたが未だに
あそこの場所に何ができても数か月でつぶれるようになった
あの時親父が離されていた言葉が何だったのか今ではわかる気がする



















